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コンピュータ将棋など…。
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Visual Studio Community 2013が公開され、Professional 相当の機能が使えるようになったので、PGOをやってみました。

参考:ガイド付き最適化のプロファイル

Ver.0.2.1.1のなのはminiソース版のMakefile.vsを参考に。

手順
1.VS2013 x86 Native tools Command Prompt (または VS2013 x86 Native tools Command Prompt)を起動します。

2./GL オプションをつけてソースをコンパイルします。

3./LTCG:PGI オプションをつけてオブジェクトをリンクし、実行ファイルを作ります。

4.実行ファイルを適当に動かします。
       すると アプリ名!#.pgcというファイルができます。#は1からの連番

5.pgomgr /merge アプリ名.pgd とすると、4で作られたpgcファイルが集約されます。

6.pgomgr /summary アプリ名.pgd とすると、プロファイル情報が表示されます。
       ファイルにリダイレクトしてボトルネック解析にどうぞ。

7./LTCG:PGO オプションをつけてオブジェクトをリンクし、実行ファイルを作ります。

以上。

ちなみにnanohamini.exeでは手順6で
                                     entry  static       dynamic     %     run
Function Name                        count   instr         instr  total   total
Thread::idle_loop                     2133     127   10728720947   20.1   20.1
Position::evaluate                 2512306     218    8087292496   15.2   35.3
Position::make_list                2511982     616    4634873412    8.7   43.9
Position::do_move                 12360003     608    2171309712    4.1   48.0
Position::undo_move               12359908     627    1732426533    3.2   51.3
のような感じの結果が得られ、Position::evaluate関数で15.2%の時間がかかっているということがわかります。
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ひょんなことからルーターが手に入ったので、お盆休み中にネットワークの構成を見直しました。
ルーターが2段重ねになったので、ルーターの外からはポートを開けないとセッションが張れないので、必要なものはすべてルーターの内側に(ピンク破線内)。

今後は広いLCD(21.5型フルHD?)を買って、開発効率の向上を狙いたい。本当に開発向上に繋がるかどうかはわかりませんけど。
そして、来年の選手権に向けて PC の強化をしなくてはっ。
10月に予定されている AMD の Piledriver に期待してるので、ちゃんと予定通り出て欲しいなぁ~。

Windows 32bit環境で cygwin 上の gcc で開発していて、64bit演算の一部を MMX 組み込み関数に置き換えてみたところ、かえって遅くなってしまいました。
MMX より通常の32bit演算を2回やるほうがレイテンシやスループットが少ないからか? と思って、アセンブリ出力を見てみると、MMX を使わないときはなんとSSE2を使って、128bit演算していました!!

で、簡単なテストプログラムを、
 ・ VC6 + プロセッサパック
 ・ VC8(Visual Studio 2005)
 ・ gcc-4.5.0
でコンパイルして比較してみました。
プログラムが簡単すぎたせい(?)か 32bit×2 と 64bit は同じコードが出力されていて、gcc は SSE2 を使って128bitで演算していました(vc6 / vc8 は 32bit で演算していました)。

ただ、vc6 は律儀にループしていましたが、vc8 では 4回分まとめていて、ループ回数が1/4 になっていました。
また、MMX 部分では vc6 と vc8 とで、ループの演算位置が異なり、メモリリードのレイテンシに重ねていた vc6 のほうが速い結果となりました(これは予想外)。

ということで、実行環境、プログラムやコンパイラによって変わってくると思いますが、うちの環境では速い順に、
  gcc(通常=SSE2) < gcc(MMX) < vc6(MMX) < vc8(通常) < vc8(MMX) < vc6(通常)
となりました。

一応、32bit環境下で64bit演算するのに MMX のほうが速くなる可能性があるということがわかりましたが、浮動小数を使うときには emms を入れなければいけないし、64bit 環境だったら汎用レジスタでいいし、もういらないかもしれないですねw

コンパイルオプション:
  vc6 : cl -Ox mmx.cpp
  vc8 : cl -Ox -arch:SSE2 mmx.cpp
  gcc : g++ -O3 -msse2 mmx.cpp

ソースファイルとアセンブリ出力 : ダウンロード(mmx_test.zip)
当選したM/BでようやくPCが組みあがったので、ベンチ結果を。
今まで使っていたHDDを繋いでセットアップしたら、構成が大きく変わったので認証してくださいと、再悪知ベーション要求されました。まぁ、M/BとCPUとメモリが替わっているのでそうだろうなとwww

装置構成は PhenomII X4 940 は3.2GHzにOCしていて 780GでDDR2 4GB/WindowsXP(x64)、Athlon64 X2 4600+ は定格動作 690GでDDR2 4GB/WindowsXP(x64)、Pentium G620 は定格動作 H61 で DDR3 8GB/WindowsXP(x64)。
ローエンドの G620 を選択した理由は、将来CPUを上位に変更することがあったときに余る CPU はしょぼいほうがいいだろうと思っただけです。

で、実行した内容は、定番のYSSベンチと東大将棋6と新・東大将棋無双IIでの詰将棋の回答時間(グラフはAthlon64を100%として短いほうが速い)。

ここはまぁ、YSSベンチと近い傾向の結果となりました。
  YSSベンチ 東大6
寿
東大6
ミクロコスモス
無双II
寿
無双II
ミクロコスモス
Athlon64 X2 4600+ 9.6 0:00:18 0:51:36 26.5  544.4 
Pentium G620 8.3 0:00:16 0:43:49 20.5  402.8 
Phenom2 X4 940 6.8 0:00:13 0:39:10 18.0  371.7 

110812bench1

今度は Bonanza のノード数。VS2005でコンパイルして、2スレッドでのノード数。x86 はバイナリ形式はx86ですが、実行環境はx64です。
上と同様にAthlon64を100%としたグラフで参考にYSSベンチの逆数も載せています(長いほうが速い)。

ここで、なんとあろうことか、G620 は PhenomII より高速に実行しています。
他の 2CPU が Athlon64 より大幅に上昇しているのは、Athlon64 は L2 が512KBでL3なしという構成のため、Bonaの3駒関係の評価関数ではキャッシュに収まりきれず、キャッシュミスによる速度低下が起きているものと思います(と思ったら、PhenomII  の Bona6 は YSSベンチと同様の結果ですね。評価関数の差分化の効果でしょうか? だとすると G620 の結果の理由がよくわかりませんが…)。
G620 は L3 3MB、PhenomII は L3 6MBというところで、とりあえず3MBあれば入るのかと思われます。
結果からすると PhenoimII の L3 アクセスより G620 の L3 アクセスが速いんでしょうか?

あと、64bit 化は一部遅くなっているところがありますが、とりあえず速くはなりそうですね。

ちょっと悔しかったので、4スレッドでのノード数も載せておきましたwww
しかし、Bulldozer はちゃんと性能が出てくるのかなぁ…。
ダメなら、i7 2600あたりにして選手権に出てしまうかも?!
  YSSベンチ
逆数
Bona Feliz
(x86)
Bona Feliz
(x64)
Bona6
(x86)
Bona6
(x64)
Bona6(x64) 4threads
Athlon64X2 4600+ 0.1042  138.64 130.47 195.99 214.85 N/A
Pentium G620 0.1205  224.53 234.01 336.51 352.87 N/A
Phenom2X4 940 0.1471  220.87 209.11 271.13 314.74 627.54

110812bench2.PNG

 
毎日コミュニケーションのPCfanという雑誌の「わしらパーツジャンキーズ」のプレゼントに当選してしまいました!
H61チップセットのマザーということで、あまりお金をかけずにSandy BridgeコアのPentiumGあたりで組みますかねぇ。
どんなに安く組んでも開発マシンのAthlon64 X2 4600+より速くなりそう。
DDR3対応だし。

H61H2-M2


選手権は AMD の CPU 搭載のマシンで出ますけどw


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