無双第6番の余詰め発見？！

詰将棋博物館http://park6.wakwak.com/~k-oohasi/shougi/index.htmlにある将棋無双第6番補正図(松井雪山氏案)が▲31銀不成から詰むようです。

なのは詰めによる詰め手順。
詰手順(45手)：
  31銀(32)　53玉(42)　42銀(31)　42玉(53)　32龍(39)　53玉(42)　52龍(32)　44玉(53)　54角成(43)34玉(44)　
  35歩打　　35玉(34)　36馬(54)　34玉(35)　35香打　　24玉(34)　22龍(52)　23銀打　　33龍(22)　15玉(24)　
  26銀(27)　16玉(15)　61角成(72)52歩打　　17銀(26)　15玉(16)　26馬(36)　14玉(15)　15歩打　　13玉(14)　
  22龍(33)　24玉(13)　51馬(61)　42歩打　　23龍(22)　23玉(24)　41馬(51)　12玉(23)　23銀打　　13玉(12)　
  22銀(23)　12玉(13)　11銀成(22)13玉(12)　14馬(41)　

無双IIは▲52角成から詰ませますが、▲31銀不成△53玉の局面から解かせると詰みと返ってくるので詰むのでしょう。
手順は4手目でなのは詰めの△42玉でなく△64玉を選択して分岐しますが。

※公開しているなのは詰めでは解けません。
※手順の表記はれさぴょん形式で、市販の将棋ソフトに貼り付けできないと思います。

【追記】詰将棋博物館の無双第6番が変更になったので、下に原図を張ります。
松井雪山氏案は原図の攻め方に２七銀と２九桂を追加したもので、ここに記載の余詰めがあるようです。
変更された図は駒場和男氏案で原図の玉方９一香を９一銀に変更したもので、こちらは▲５二角成から詰むようです。

王手生成の漏れ

今までは「不明」と返ってきていた無双第88番が最近「不詰」と返ってくるようになって、局面の入力ミスかと思って新東大将棋無双IIで調べるときっちり詰むので、探索ログを追いながら原因を探し、ようやく原因に辿りつきました。
下の図は無双第88番の途中図でここから▲４三歩とすることで詰みますが、ログにはその手がない！
図の中に赤い丸で示しているように３二の地点に先手の角が利いていますが、４三に歩を打つと角の利きを遮ることの考慮が漏れていて、打ち歩詰めと誤判断したため、▲４三歩が生成されていませんでした。

あぁ、なんというチョンボ！



角と同様に飛車の横利きを遮って打ち歩詰めにならない場合も歩打ちの王手を生成していませんでした。orz
このバグを見つけた瞬間、「そんな馬鹿な！」とかなり力が抜けました…。

というか一気に疲れたので、きょうはここまで。
直すのはまた今度にしよう…。

でも、こんなバグ入れ込むの僕だけじゃないよねっ？
ねっ？

まだ寿が解けない…

まだ、寿が解けるようになっていません…。
とはいえ、若干解ける問題も増えてきたので、調子に乗って公開しますｗ
ハッシュサイズは決めうちなので、GUIからの指定は反映されません。

ダウンロード(NanohaTsumeUSI120112.zip;214KB)

とりあえず、Athlon64 X2 5000+(2.6GHz)のマシンで新 東大将棋無双II(詰将棋用メモリ768MB)との比較をしてみました。単位は無双IIは秒(小数点以下1位)、なのは詰めはmsです。
速度的にはかなりのところまで来ていると思いますが、一部解けないのでなんとかしたいところ…。

問題	無双II(s)	なのは詰(ms)
謎電1	0.0	1
謎電2	0.0	63
謎電3	0.2	31
謎電4	16.9	10,156
YSS No.2	1.1	1,032
大道棋6	579.1	解けない
夢1	0.8	297
夢2	9.9	1,234
夢3	70.6	解けない
夢4	1.2	1,157
夢5	1.1	1,062
夢6	0.3	422
図巧第1番	27.0	35,750
図巧第2番	0.1	47
図巧第3番	0.0	171
図巧第4番	0.8	203
図巧第5番	0.1	16
図巧第6番	3.8	406
図巧第7番	1.3	47
図巧第8番	300.4	解けない
図巧第9番	3.3	625
図巧第10番	0.3	157
図巧第11番	0.1	15
図巧第12番	0.2	47
図巧第13番	0.3	1
図巧第14番	0.5	829
図巧第15番	0.1	31
図巧第16番	0.4	62
図巧第17番	3.5	2,813
図巧第18番	0.0	1
図巧第19番	0.5	78
図巧第20番	3.7	1,141

謎電は「あなたは何秒で解けますか」http://ameblo.jp/professionalhearts/entry-10005160178.html
YSSは「コンピュータ将棋用問題集 YSS編」http://www32.ocn.ne.jp/~yss/problems.html
大道棋は「詰将棋おもちゃ箱 － 大道棋６」http://www.ne.jp/asahi/tetsu/toybox/dokidoki/y006.htm
夢は将棋世界2010年6月号「コンピュータは七冠の夢を見るか？」

将棋 電王戦の告知PV

これはスゴイ！
２つくらいなのはのコメントがあったけど、ちょっと意味がわからない…。

USI対応GUIへの第一歩

エンジンのほうは標準出力と標準入力を使っているので、GUIはエンジンを子プロセスとして起動して、その入出力をGUI側から操作したい…というのをいろいろ検索して見つけました。

マイクロソフトサポートの「コンソール プロセスを生成して標準ハンドルをリダイレクトする方法」(http://support.microsoft.com/kb/190351/ja)

実に求めている内容っぽい。使っている API は Win32 だけど UNIX では普通にやってそうな感じでしょうか(こういうプログラムの経験はないけど…)。

第二歩があるかどうかは未定。
GUI作成も未定。といいながら、WCSC21のなのはは内部的なI/FはUSIライクになっていて、同一プロセス内でメッセージでエンジン部とGUI部を制御しようとして中途半端な実装になっていましたｗ
なのは詰めがわりと簡単にUSI対応できたのはそのおかげかな？
まずはエンジン部のUSI対応版を作ろう。